首相、マイナ保険証の利用拡大を推進 12月からの統一方針

 

岸田文雄首相は19日、マイナンバーカードに健康保険証の機能を持たせた「マイナ保険証」について、「国民に広く知らせ、利用を促進していく」と述べました。これは、山形県酒井市を視察した際に記者団に対して発言したものです。

政府は、現行の健康保険証を12月に廃止し、マイナ保険証に一本化する計画を決定しています。しかし、情報の連携ミスなどの問題が続き、4月の利用率は6.56％にとどまっています。首相は「利用率は今年に入ってから増加している」と述べたうえで、「さらに利用率を高めるために、デジタルとアナログを併用する期間を設け、全ての人が安心して保険診療を受けられる環境を整備する必要がある」と強調しました。