任天堂、Shiver Entertainmentを子会社化し開発力を強化へ ─ 豊富な実績を持つスタッフが新たに参加

 

5月21日、任天堂株式会社の公式Xアカウントで、Shiver Entertainment, Inc.をEmbracer Group ABから買収し、子会社化することが発表されました。

Shiver Entertainment, Inc.は2012年に設立され、『Hogwarts Legacy（ホグワーツレガシー）』や『Mortal Kombat 1（モータルコンバット1）』の移植や開発を行ってきました。

公開されたPDF資料によると、今回の子会社化の目的は、Shiver Entertainment, Inc.の豊富な開発経験を持つスタッフを迎え入れることで、任天堂の技術力を強化し、移植や開発のリソースを確保するためです。

今後、Shiver社はNintendo Switchをはじめとする複数のゲームプラットフォーム向けの移植および開発、さらに任天堂以外のパブリッシャーからの開発業務も引き続き行う予定です。資料には、Shiver社の子会社化が任天堂の当期業績に与える影響は軽微であることも記載されています。

なお、スウェーデンに本社を置くEmbracer Groupは、40か国以上に展開し、1万6000人以上の従業員を抱える大企業で、138の社内スタジオと896のIPを保有しています。3月には『ボーダーランズ』の開発元であるGearbox SoftwareをTake-Two Interactive Softwareへ4億6000万ドルで売却し、4月には3つの新企業体制に移行するなど、大規模な組織改編を行っています。