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小林製薬、紅こうじ問題で万博協賛・出展を辞退 推定5億円の協賛金

 




健康被害が発生した紅こうじ成分を含むサプリメントに関して、小林製薬(大阪市)は21日、2025年に開催される大阪・関西万博で大阪府と大阪市が出展する「大阪ヘルスケアパビリオン」への協賛および出展を辞退することを発表しました。府市の関係者によると、同社の協賛金は約5億円規模と推定されていますが、契約上の返還義務はないとのことです。この辞退により、展示や運営面での影響も懸念されています。

小林製薬は2021年に大阪ヘルスケアパビリオンのプレミアムパートナー(協賛金5億円以上10億円未満)として協賛企業となり、パビリオン内に展示ブースを設置したり、催事スペースでイベントを開催したりする権利を持っていました。また、パビリオンの公式ロゴを自社の広告や景品に使用することもできました。

しかし、サプリを摂取した人からの健康被害の報告が相次いだため、同社はパビリオンを運営する推進委員会などと今後の対応を協議しました。これまでにサプリを摂取した5人が死亡し、入院者数は延べ270人(退院済みを含む)を超えるなど影響は甚大であり、同社は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする万博への協賛を続けることは難しいと判断した模様です。

大阪ヘルスケアパビリオンのテーマは「REBORN」(リボーン)で、生まれ変わりを意味します。推進委員会によると、府市のほか約30社の協賛企業が出展を予定しています。事業規模は約220億~250億円で、公費に加え企業や団体、個人から協賛・寄付を募っています。

21日に府庁で取材に応じた吉村洋文知事は、「残念ではあるが、小林製薬からサプリ事案の対応に集中したいとの申し出があり、出展・協賛辞退を受け入れた。他の企業からも手が挙がっており、大きな支障はない」と述べました。

小林製薬の紅こうじ成分を含むサプリメントについては、同社が3月22日に健康被害を公表。大阪市は同27日に食品衛生法に基づいて紅こうじ成分を含む3製品計約100万個の回収を命令しました。原料の一部から青カビが生成する天然化合物「プベルル酸」が検出され、厚生労働省が健康被害の原因究明を進めています。




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